2020年11月
副園長の一言<11月>
11月19日20日に保育発表会が終わりました。
今年は感染予防の為、見学の人数を限定し、沢山のご協力を頂いての開催になりました。
札幌市の感染状況が日に日に拡大する中、無観客でおこなうか、
または中止や日程変更を含め最後まで検討しました。
発表会の前の週におこなったリハーサルでは、どの子も期待に胸を膨らませ、
生き生きと表現をしており、とても勢いを感じました。
数日後に控えた発表会では、きっとステージ上で今までの取り組みの成果を
十分に発揮できる事と思いました。
幼児期にこの気持ちを維持できるのはほんの僅かな期間で、担任の先生もその事をよく分かっており、
当日に向けクラスの子ども達に様々な援助や声掛けをおこなっていました。
10月から発表会に向けて取り組んできた事を、
子ども達の気持ちが1番盛り上がっている時に見て頂きたい、
そしてお客様に見てもらいたいという子ども達の期待する気持ちを汲み、
日程変更をせずにおこなう事となりました。
発表会はそれぞれの出し物、表現がありますが、今までの幼稚園生活の中で育まれた
子ども達の成長を感じられた事と思います。
先生の呼び掛けにこたえる姿、お友達と力を合わせている姿、自信を持って最後まで表現する姿。
練習で覚えた事を表現しているだけではなく、園生活を送る上で身についた些細な事が土台となり、
素晴らしい表現となりました。お友達に自然に手を貸す姿、気に掛ける優しさ、目と目で合図する姿、
それらは先生が教えて身につくものではありません。
山王幼稚園での1日1日の生活で子ども達が自然と出来る様になった事です。
今年は感染予防を踏まえて、短時間で出来るだけ集合する時間が短くなるように練習しました。
例年よりも子ども達の覚えも早く、その分気持ちに余裕ができ、
ステージの上でも笑顔の子が多かったように感じます。
練習期間中は、他クラスのステージを見る機会もあり、
年少さんは年長組の太鼓の迫力に圧倒されながらも一緒に手を動かしてみたり、
年中さんはお友達が客席にいると手を振ったりと、
子ども同士お互いの発表を見る事で刺激を受けていました。
ステージ上の年長さんは、あれ?いつもの年長さん?と感じるくらいとてもりりしく、
その姿を見た年中小さんの表情からは、すごい!かっこいい!と心の声が聞こえてきました。
クラスのお友達や先生と一緒に1つのものを創り上げるまでに、より信頼関係が深まり、
出来る様になっていく喜びを感じ自信に繋がっていきました。
年少、年中組はどの子も1人ひとりの表現がとてもかわいらしかったですね。
じっと立っていた子、動いていた子、笑顔の子、緊張していた子、様々な姿があり、どの姿も素敵でした。
お客様の温かい笑顔で安心したと思います。
年長組の発表を楽しみながらも、真剣な表情、全力を出し切る姿は、
本当にどの子も格好良く、とても感動しました。
何度も練習を見ていましたが、本番はより一層輝いていました。
大きな行事を1つ終え自信を持てた子ども達です。
これからの園生活では、より自分らしさを出し、お友達や先生との遊び、
行事を楽しみ深めていけたら、と思います。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、情勢が日に日に変わり様々な心配が身近に迫っています。
それでも幼稚園では笑顔の子ども達です。
園では毎日の予防を徹底し、その場に応じた最善の対応が出来る様、
また、今できる範囲で子ども達が笑顔で過ごせる様に保育をおこなっていきたいと思います。
お家の方々には各ご家庭での感染対策に加え、沢山のご理解、ご協力を頂き、感謝しております。
今後も急な行事変更など、引き続きご協力頂く事があるかと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたします。
副園長 菊地 梓